姉と妹と僕と



 

 実の妹と交配する際、僕は必ず彼女の首を締める。
 ゼンマイの切れた人形のような妹は、外部から刺激を受けないと動かない。
 ゼンマイを撒くための道具は決まっている。


 ――死だ。


 死に縛られた妹は感情を持たない。
 朝目が覚めてロビーに行くと、土で汚れた足のままソファに据わっているか、玄関で力尽きて転がっている。
 何をしようが反応しない。
 人間らしい反応を見せるのが『死』と触れ合っている時だけ、というのは皮肉な話だ。



 妹が夜な夜な出歩いていることは勿論知っている。
 月の光の下でのみ、妹は意識を取り戻す。
 一度後をつけてみたことがある。
 廃工場で見知らぬ男と密会しているのを知ったとき、僕は手に持ったナイフで二人をバラそうかと思った。
 殺意を踏みとどめたのは、妹のその後の行動のおかげだ。
 妹は、袋に詰めた猫を落としていた。

 ――ああ、やっぱりな。

 妹もまた、死に縛られているのだ。僕と同じように。
 死に恍惚する妹の顔を見ながら、僕の股間は痛いほどに膨れあがっていた。
 この飢えは、死に触れない限り収まりそうもない。

 見知らぬ人間を解体すとき、その対象は大抵は僕よりも三つほど幼い少女だ。
 特に妹に似た髪の長い少女だと、僕の自制は聞かなくなる。
 妹を死で縛りつけながらも僕は妹を殺していない。
 常に死に浸り、お終いはない。果てはない。
 そして僕は『結末』の代用品として、僕は少女を解体すのだ。


 逆に決して殺さない相手もいる。僕よりも三つほど年上の女だ。
 姉に似て髪が短ければ特にそうだ。
 僕の中でも社会的にも姉は完全に死んでしまっている。結果は見た。
 同じことを繰り返すつもりは無い。
 今日の『代用品』もまた妹に似ていた。
 長い髪を二つに結んだ清楚な少女。
 逃げる暇も叫ぶ暇も与えなかった。
 僕は少女を殺して解体して犯した。
 徐々に失われていく少女の体温が、自らの死を知った瞳が愛しかった。
 血と脳漿とスペルマと汗と唾液に塗れた眼球が僕を見ている。
 妹の代わりの目玉が僕を見ている。


 僕が妹を殺してしまう日は、そう遠くないだろう。
 死に追いつかれるその日まで、僕は死を追い求め続ける。




◆ ◆ ◆ ◆ ◆
あとがき。
末期、少女病より二次創作でした。。


↓末期少女病を待ち望んでいる方、押していただけたら幸いです




……まだ出ていない二次創作です。
末期、少女病出ません。
助けておろち先生!







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