|
↑作品を面白いと感じた方、押していただければ幸いデス↑
次回のやる気につながりますので……感想、ひと言遠慮なくどうぞ。
- ■作者からのメッセージ
- ・あるいは、もしくは――
紅魔の館の奥にある、人知魔知問わず、本という本を詰め込んだ巨大な図書館。 その最果てには、魔女がいる。百年の時を変わらぬ姿で生きた魔女が。 その生活に、最近変化が起きた。 彼女の愛用する机に、一つの箱が置かれたのだ。 その箱の中身は、メイドも吸血鬼も知らない。彼女は、誰もいないのを確認して、自分ひとりいるときにしか見ないのだ。 誰が問おうと、魔女は答えなかったし、見せようともしなかった。 それもそうだ。 その箱の中には、たいせつなたからものが入っているのだから。 今日も魔女は、独りきりになったのを丹念に確かめて、箱を開く。 手乗りサイズの箱の中には、小さな幽霊が、魔法によって閉じこめられている。 その魂を丹念に愛でながら、魔女は微笑む。
「肉体なんていらないわ――愛してるのは、貴方の魂よ、魔理沙」
遠くの人形遣いに聞かせるかのようにそう言って、魔女は静かに笑った。
- だがこの世に飢餓と貧困があるかぎり、博麗 霊夢は何度でも蘇るだろう。
|
|