1 | 唐紅の花 〜Kiss she tack Nacha=Tta〜 |
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00 | これはなぁに、とルナチャイルドが訊いた。 これはお花、とサニーミルクが答えた。 何のお花? とスターサファイアが口を挟んだ。 サニーミルクは楽しそうに笑って、こう答えた。 ――唐紅色の浮気草よ。 † † † そこには、何もなかった。 埃を被ったベッドが一つきり。それ以外には何もない。天窓は閉まっていて、外の景色を見ることすらできなかった。書き物をする机も、一冊の本も、タンスもない。屋根を支える梁はしっかりしていたけれど、それでも埃が溜まっていることには代わりがなかった。 教会の天井裏、小さな部屋。 かつてシスターが住んでいたであろう部屋に、彼女たちはいた。 霧雨 魔理沙と、アリス・マーガトロイドは。 アリスが一歩進むたびに、足元の板床にはくっきりと靴の跡がついた。時の数だけ降り積もった埃が、衣擦れの音がするたびに微かに舞った。 扉と、天窓と、ベッド。 それ以外には何もなく、それ以外には、何も必要がなかった。 魔理沙が無言で天窓を開ける。開いた窓からは魔法の森が広がっていて、ゆるい風がここぞとばかりに飛び込んできた。慌てて魔理沙は帽子を手で押さえる。 アリスは動かない。 足元をなでていく埃に構うことなく、ただ、魔理沙だけを見ている。 アリスも、魔理沙も、何も言わない。 奇妙な沈黙がそこにあった。 張り詰めた雰囲気、ではない。しいて言うのなら、朝霧の中、ゆっくりと顔を覗かせる太陽を待つときのような――確実に訪れる何かを待つ雰囲気だ。 立ち尽くすアリスの前で、魔理沙は淡々と動く。その動きはどこかぎこちなく、いつもの精彩さを欠いていた。意識的にそうしているのか、アリスの方を見ようとはしない。口を噤み、顔を伏せ、ベッドに乗っていた埃塗れのシーツを持ち上げた。 ただの一枚遺されていたシーツを、魔理沙はくるめ、窓の外へと持っていく。 埃を払おうとして――その瞬間、ふたたび風が吹いた。 先よりも強い、音のなる突風。 いつもの魔理沙ならば、それくらいのことでシーツを取り落としたりはしなかっただろう。けれど、今の魔理沙の動きはどこまでもぎこちなく、指の上をシーツが滑り落ちていくのを止めることができなかった。 風が、シーツをさらっていく。 白鳩のように、シーツは風に乗って、魔法の森の彼方へと飛び去っていく。 「あ――」 教会にきて初めて、魔理沙が声を漏らした。意識してのものではない。自分が何をやったのか判らずに、何が起こったのかもわからずに、脳のノイズが口から漏れたような声だった。 アリスは、責めることも庇うこともせずに、その後ろ姿を見ている。 魔理沙は、ゆっくりと、ゆっくりと、振り返る。 金色の瞳が、絡み合った。 ――いつもと違う場所で、と言ったのは魔理沙だった。 魔理沙の家でも、アリスの家でもない。香霖堂でも神社でも、見知った場所ではない。誰も来ないような、自分たちですらいかないような場所でしようと魔理沙は言った。 ――教会で、と答えたのはアリスだった。 今は朽ち果てて、誰もいなくなってしまった教会。幻想郷が隔離される前に建てられ、神父が妖怪に食い殺されてからは、誰も寄り付かなくなった、そもそも存在すら知られていない教会。魔法の森の茨に囲まれた、不人の教会。 そして、彼女たちは今、教会の屋根裏にいる。 聖堂は広すぎた。そして、聖堂の中では、見られてしまうことに気づいていた。 張り付けになった神に。 だから彼女たちは、ここを選んだ。人がいなくなって朽ちた教会の、神がいない屋根裏部屋に。誰もおらず、誰に見られることもない場所。 二人だけの世界。 アリスが、一歩だけ足を踏み出す。埃まみれの床に新たな足跡がつく。 魔理沙は後ろへ下がれない。アリスの視界の先、魔理沙の後ろには、壁と窓しかない。隣にはむきだしの板が見えるベッド。 魔理沙は、下がらなかった。 アリスに合わせるように、魔理沙もまた、一歩だけ足を進める。 とたん、と板が鳴る。足音が、魔理沙が虚像でないことを主張する。 先に手を伸ばしたのは、アリスの方だった。 ゆるやかにたゆたう金の髪に、そっと指を入れる。指をくすぐる感触の果てに、小さな耳がある。長い髪に隠された、魔理沙の耳が。 耳に添えるように、指の腹でそっと形をなぞった。 微かに、魔理沙は身じろぐ。けれど動こうとはしない。 動けば、それが合図になることを知っている。 動いてしまえば――もう、止めようがないことを、魔理沙は知っている。 アリスもまたそのことに気づいている。この場を押しつぶすような、甘く蕩けるような空気に。 知っているからこそ、大きくは動かない。形のいい耳を、人差し指の先で、ゆっくりとなぞっていく。爪の先が耳の裏をくすぐり、硬い耳たぶを小さく弾いた。 その繰りかえし。 愛でるように、丹念に、耳の縁をアリスは撫でていく。時に指で、時に爪で。けっして傷つけないように、時計の秒針よりも遅い動きで。 それが、どれだけ長い時間続いたのか、アリスにも分からなかった。屋根裏部屋に、時計などという無粋なものは存在しなかったのだから。 幾ばかりかの時間が過ぎたのち。 ついに、魔理沙が、堪えきれなくなったように口を開いた。 「――、」 開いた口から、言葉が放たれることはなかった。 紅色の唇が動く。それが、合図になっていた。 アリスの指先が魔理沙の顔を上にあげさせ、開きかけた唇に、顔をそっと近づけて自らの唇を重ねたからだ。 「ん、」 言葉になりかけた言葉は、ただの声になって口端から漏れる。 横に立って並べば、そう違わないはずの身長差。その差を今、アリスは強く感じていた。微かに屈まないとキスをすることができず、魔理沙が爪先立ちになっているのにも気づいていた。 それでも、唇は離れない。魔理沙もまた、離そうとはしなかった。 アリスは目を閉じる。見る必要はなかった。触れる距離に相手がいる、それだけで十分だった。 感覚のすべてが唇に集まるような気がした。火傷しそうなほどに熱く、その熱で頭はすでにショートしていた。 何も考えることができない。 互いの感触だけが全てだった。 唇はなおも動く。触れるだけでは足りないとばかりに、舌が蠢く。 絡めてきたのは、魔理沙からだった。 上から下へと降りる唾液を押し返すかのごとく、魔理沙の舌がアリスの中へと入り込む。異色な感触にアリスは思わず目を開ける。 魔理沙は、目を閉じていた。 赤く蒸気した頬が見えた。長いまつげが見えた。時おり鼻から漏れ出る息が上唇を触れていく。 目を閉じ、魔理沙は、一心不乱に舌を動かしている。 舌に犯されている――そんな幻視を覚えながら、アリスはふたたび目を閉じた。 埃の匂いも、外から入る風も、それ以外の何もかも気にならなかった。 頭を占めるのは、魔理沙の感触だけ。 アリスも舌を動かす。唇の間で舌が二頭の蛇のように絡み合う。唾液を帯びてぬらぬらと輝く舌が、唇と、歯と、口内を激しくうねりまわる。魔理沙の舌が歯をなぞる、アリスの舌がそれを押しのけ、唾液とともに魔理沙の口内へと入る。口の中をすべて犯すかのように、止まることなく動き続ける。 かすかに歯がぶつかる。痛いとは、思わなかった。 口から漏れた唾液が顎を伝わり、床へと落ちて埃を濡らした。 膝ががくがくと震えそうになるのをアリスはひっしに堪える。舌の感触が気持ちよすぎて、それだけで意識がとびそうになる。 そして、魔理沙も、それは変わらなかった。 急激に魔理沙の膝が折れた。それ以上立ってはいられない、とばかりに。アリスは左手でその腰を支え、けれど唇を離そうとはしない。 魔理沙の舌は、動きを止めていた。 微かに目を開ければ、魔理沙もまた、薄く瞼を開けていた。 とろける瞳は、ぼんやりとアリスを見ていた。 一目でわかった。舌だけでいってしまったのだと。 舌は動きを止めている。魔理沙の瞳は思考をうつさない。とろけた意識で、触れるだけの唇を感じている。 そして。 アリスは――止まらなかった。 魔理沙の瞳を見たことで何かのスイッチが入ったかのように、アリスの舌が動き出した。先よりも優しく、先よりも激しく。動きをなくした魔理沙の舌を、一方的に蹂躙し始める。 「――ッ、!!」 開いた瞳の先、魔理沙が驚愕に大きく瞳を見開くのが見えた。けれどアリスは決して止まらない。瞳を閉じ、舌の動きにすべてを込める。魔理沙の舌が跳ねるように逃げる、その舌を舌で追いかける。狭い口内を舌は逃げ切れず、すぐに絡み合う。舌の先から根元までを使って、アリスは魔理沙の舌をくるくると回す。そのたびに口内のどこかへ舌先が触れた。 左手で支えた腰が、びくん、びくんと跳ねる。一度だけでは止まらない。二度、三度と腰が痙攣するように跳ねた。 舌が動く。腰が跳ねる。それを感じながら舌が動く。また腰が痙攣する。 その身体を、アリスは左足を魔理沙の足の間に入れ、身体で押さえつける。立つことのできない魔理沙は、アリスの左足のももに股を乗せる。身体はなおも密着し、震えがじかに伝わってくる。 意識してか、無意識か。魔理沙が、足へとこすりつけてくるのを、アリスは感じていた。 アリスは左手で魔理沙の腰を抱きかかえ、右手を頬に添えて、舌を動かし続ける。 そのたびに魔理沙の身体は跳ね、口が性感帯にでもなかったのように魔理沙はいきつづける。 魔理沙の舌が、アリスの口内へと誘いこまれる。 おびき寄せた舌をアリスは、口全体を使って愛撫する。蕩ける唾液が魔理沙の舌を覆う。 そして、アリスは。 その舌を、小さく――噛んだ。 子犬がするような、痛みすら感じ得ない甘噛み。 ひとたまりもなかった。 ひと際強く、魔理沙が震えた。 腰だけではない――全身で痙攣するかのように、触れたところすべてが跳ねた。絶頂し続ける魔理沙の身体をアリスは抱きとめる。スカートごしに、魔理沙の股座から垂れる暖かい液体を感じた。 ドロワーズをぐっしょりと濡らし、スカートをも伝わる愛液とも失禁ともつかないものを、アリスは足に感じていた。 悦びとともに。 魔理沙の身体が力を失う。支えた左手を支点に後ろ向けに倒れそうになる。頭からずれた帽子が床へと落ちた。 そして、アリスもまた、これ以上立ち続けることはできなかった。 魔理沙の倒れる先をかえ、左ひざを板だけになったベッドに載せる。 覆いかぶさるように、二人で何も無いベッドに倒れこむ。 ベッドの硬さも、板の冷たさも、何も気にならなかった。 四つんばいになったアリスは、あらぬ方向を見て、荒い息を繰り返す魔理沙を見ている。 荒い息が吐かれる、紅色の唇を見ている。 足りなかった。 もっと――もっと――愛情がほしかった。 アリスは。 そして、魔理沙も。 寝ぼけたような、夢の中にいるかのような手つきで、魔理沙が手を伸ばした。アリスの頬へと。仰向けになり、雫が足を伝う魔理沙。 シーツのように、金色の髪が、むきだしのベッドの上に広がっている。 金の瞳が、茫洋と見つめてくる。 ――それ以上、我慢することが、できるはずもなかった。 止めることはできず、止めるつもりもなく。 アリスは身体を伏せ、魔理沙に覆いかぶさる。伸ばされていた魔理沙の手が肘から曲がり、アリスの背中を抱きしめるように添えられた。ベッドに残った魔理沙の右手を、アリスは左手で掴む。伸ばした腕の指先が絡み合う。細い指が、舌のように絡み合う。 熱く、激しいキスが再開される。 触れる唇の柔らかさと、肌のぬくもりだけしか、もう頭にはない。 アリスも魔理沙も一歩として引かない。かすかに唇を離し、わずかな隙間に舌を伸ばす。落ちる唾液と伸びる舌が、空気と触れ合ってぺちゃぺちゃと音を立てた。その音が心地良くて、アリスはわざと音を立てるように舌を動かす。 淫猥な響きが、聖なる教会の屋上に静かに響く。 八の字を描くようにして絡んでいた舌を口にいれ、アリスは再び甘噛みをする。ベッドに横たわった魔理沙の身体が跳ね、繋いだ手が強く握り締められた。過剰な反応にアリスは喜び、責め方を変える。 なでるような愛撫から、かすかな痛みと、この上ない快感をともなうキスに。 唇を押し付け、舌を根元から口内へと案内した。舌の奥、味覚を感じるには適しない場所を、アリスは前歯の先で柔らかく噛む。 歯に挟まれて、魔理沙の舌は逃げることもできない。 口内に閉じ込められた魔理沙の舌先を、アリスは思う存分に触れる。逃げ場は無く、動きを制限された舌は、面白いように翻弄される。かすかに開いた歯の隙間から、舌を伝って唾液が落ちる。 陸にあげられた魚のように、魔理沙の身体が震える。 もはや意識はなく、キスの感触だけしかないのかもしれない。 アリスは歯を離し、かんでいた部分を柔らかくなぞる。 戸惑うような気配が、その舌から伝わってくる――その瞬間にアリスは口内にある舌を、思い切り吸った。 ず、と異音が肌に直接響く。 酸素の代わりに、魔理沙の舌が口の全てを占める。舌の全てを同時に愛ぶるするかのような吸い付き。 突然四方から圧迫され、魔理沙の腰が、今までで一番大きく震えた。 熱いものが再び足を濡らす。 アリスは吸い付けるのを止めず、魔理沙は絶頂を続ける。意識が跳んでしまい、跳んだ意識が快楽で呼び戻され、再び跳ぶ。 それでもアリスは止まらず、魔理沙もそれを受け入れる。呼吸をすることを忘れたかのように、互いの舌と唾液だけを交換し続ける。 ――愛が無ければ、呼吸もできない。 愛を求めるかのように、アリスの舌が蠢く。 愛を受け入れるかのように、魔理沙の舌が蠢く。 呼吸すらも忘れて、少女たちは、いつまでも、いつまでもキスを続けている。 † † † 「……ねぇ、まずいんじゃないの、あれ?」 開け放たれた窓の外。小さな囁き声が風に乗って響いた。 その声は、教会の中には届かない。その姿もまた、教会にいる二人には、見ることができない。 光の屈折を操るサニーが姿を消し、音を消すルナが能力を使っているからだ。 窓枠の外に浮かび、姿が見えていないというのに、三月精はこっそりと中を覗き見ていた。覗き、という行為の形式美だろう。もし今サニーが能力を解けば、窓に浮かんでいる三つの顔が見えたはずだ。 もっとも――能力を解いたところで、中にいる二人が、気付くとは思えないが。 「悪戯は成功よね。大成功」 ルナの呟きに、スターが答える。いつも差している傘は閉じて手に持ち、楽しそうに笑っている。 悪戯の成功を喜ぶ笑み。 対照的に恥かしそうに顔を赤らめ、それでも教会内から目を逸らさないサニーが、 「成功しすぎよ。ここまで利くなんて……」 言葉は尻すぼみになって消えた。その間にも、アリスと魔理沙のキスは続いている。 悪戯、のつもりだった。 唐紅の花――紫色の花。三色スミレ、あるいはパンジーと呼ばれる花だ。 その花には妖精たちの間に伝わる噂があった。元は乳のように真白な花だったのに、恋のキューピッドの矢傷を受けて、血に染まったように唐紅になった――という噂、伝説の類だ。その花から絞られた祝福の聖水を瞳に垂らすと、最初に見た者を愛さずにはいられなくなるという、惚れ薬のような花だ。 外の世界では、幻想でしかない。 だからこそ、幻想郷に、その花はあった。 とある花の妖怪が『本物』のそれを持っていたので、三月精はいつものようにこっそりと盗んだ。妖精たちにとって、唐紅の花で悪戯をする、というのは、ある種の憧れに近いものがあったから。 手に入れたからには使ってみよう――ということになり、以前酷い目にあわされた黒白の魔法使いに忍び寄り、眠っているその瞳に唐紅の花の雫をかけた。翌朝には七色の人形遣いが訪れて―― その結果が、これだ。 ひょっとすると、あの花の妖怪は最初から全部気付いていて、面白半分に気付かないふりをして盗ませたのかもしれない。そんな風にすらサニーは思う。 どうにも悪戯が取り返しのつかない本気になっているような気がして、三人は黙り、無言で顔を見合わせた。なんともいえない沈黙が場に満ち、そのせいで中の音がよけいに聞こえてくる。 たまらずに、ルナが縦ロールを手で弄くりながら、 「花を持ってきたのはサニーよね」 「何? 私のせいにするわけ?」 「そうじゃないわよ」 「そうとしか聞こえないわよ!」 「しーっ。二人とも、静かに。今いいところなんだから」 と、スター。残る二人は一斉に口を閉じ、サニーは興味津々に、ルナは「私興味なんてないわよ」といった風を装いながら、教会の中での情事に目を見やる。 「人間ってすごいわね……あんなことまで……」とルナ。 「わ、わ、わ! 嘘、あ!」とサニー。 「へぇ。ふぅん。はぁ……うん」とスター。 「あ、やっぱりこうなったわね」と、幽香。 「…………」 「…………」 「…………」 いきなり聞こえてきた自分たち以外の声に、三月精は一斉に沈黙する。 スターが捕捉の能力を使うまでもなく、すぐ後ろに、誰かがいることがはっきりと分かった。 「あら、どうして黙っちゃうの? ほらほら、中では面白いことになってるわよ」 楽しそうな――誰よりも楽しそうな――声。 三人は、ゆっくりと、申し合わせたかのようなタイミングで、まったく同時に振り返る。 赤いチェックの服に緑の髪、印象的な白い傘。 風見 幽香が、そこにいた。 三人にまったく気配を気取られることなく、空中に優雅に腰かけ、幽香はにっこりと笑って言った。 「――それとも、面白いことしましょうか?」 その手には、三本の唐紅花。 BGM + Love and Love and Love(Love ver.).......END |
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↑作品を面白いと感じた方、押していただければ幸いデス↑ ◆あとがき◆ ……最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。 当作品は貪るような愛情のお話です。寂しければ寂しいほど思いは強くなる、とか、なんとか。 とあるデブリ屋の漫画を読んで、「――愛がなければ息も出来ない」という台詞を思いついたのが、作品コンセプトです。 「唐紅の花」には、話の都合上、若干の性的表現が含まれます。 キスシーンだけであり、本番行為は書かれていませんが、気になった方は申しわけありません。 作品について。 妖精の悪戯は、いつだって洒落にならないものばかりです。 いっさい悪意がない、子供のように無邪気で、惨酷な悪戯。 惚れ薬って、悪く考えれば、人格汚染の洗脳ですから。 良く考えれば――背中を押してくれる勇気。 当事者たちが満足しているなら、どちらでも構わないのかもしれませんけれど。 ジャンルが「悪戯」なのか、「ラブ」なのかは、どちらを主に見るか次第です。 なお、唐紅の花のネタは、真夏の夜の夢から来ています。妖精パックとオベロンのお話。 メインはパックなのに、主役ではないという、そういうお話しでした。 最後に。 三月精が三人でキスしあっている姿は素晴らしいと思います。 タ |
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